system:Have a Nice Session !
どどんとふ:======= プレイルーム 【 No. 1 】 へようこそ! =======
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どどんとふ:「KPCリントヴルム」がログインしました。
リントヴルム・ミカエル:KPレスで自PCを2人選んでプレイする、というシナリオがあったので今回はログを取ってみます
リントヴルム・ミカエル:PC選出基準が少々変わっていまして
リントヴルム・ミカエル:PLが探索者にとって一番重要だと思うステータスと、その次に重要なステータス
リントヴルム・ミカエル:それから、最も妥協して構わないと思うステータス
リントヴルム・ミカエル:これら三つを解答する事でPCが決定するという方式です
リントヴルム・ミカエル:一番はPOW、二番はINTと僕は答えましたので
リントヴルム・ミカエル:探索に既に出している子の中で、POW最高値は兄リンと藍さんの15
リントヴルム・ミカエル:数値がタイなので、二番目に高いINTをこの2人で比べるのですが、こちらも同値15
リントヴルム・ミカエル:妥協して構わないのはSIZと答えたので、こっちは文句なしの弟リン
リントヴルム・ミカエル:で、まず上の2人のどちらかをPC1と設定するのですが
リントヴルム・ミカエル:1なら兄リン、2なら藍さん
リントヴルム・ミカエル:1d2
Cthulhu : (1D2) → 1

リントヴルム・ミカエル:PC1:兄リン
リントヴルム・ミカエル:PC2:弟リン
リントヴルム・ミカエル:兄弟で参ります
KP: 
KP: 
KP:Scenario. 贖い神
KP: 
KP: 
KP:トアが目を覚ますと、薄暗く狭い部屋にいた。
KP:このようにして見知らぬ空間に送り込まれる事も最早、慣れてきたとはいえ。
KP:全く動揺せずにいる事はできないだろう。
KP:SANc
トア(兄):ccb<=83 SANc
Cthulhu : (1D100<=83) → 10 → スペシャル

KPC:成功は減少なし
KPC:トアは椅子に座っている。
KPC:辺りを見渡せば、正方形の部屋には扉がひとつ。
KPC:そして、目の前には同じように椅子に座った弟・ミカエルの姿があった。
KPC:ミカエルは気を失っているようで、両手を後ろで拘束されている。
KPC:トアの方はといえば、ミカエルとは違い拘束されている様子はない。
トア(兄):「……ミカ!」
トア(兄):気を失っている弟を呼びながら、軽く肩を揺さぶる。
トア(兄):すぐには目を覚まさなかったが、何度か揺する内にゆっくりとミカエルは瞳を開いた。
トア(兄):「ミカ! 良かった……」
ミカエル(弟):「ぅ……ん、お兄様……?」
ミカエル(弟):「ここは……」
KP:(いつもの癖でさっきKPCにしてましたね)
KP:(さておき)
トア(兄):「大丈夫か? 」
ミカエル(弟):「…………」
ミカエル(弟):「……?」
ミカエル(弟):「(お兄様、何か喋ってるみたい……でも、何も聞こえない)」
トア(兄):「ミカ……?」
ミカエル(弟):「お兄様」
ミカエル(弟):恐る恐る、口に出した自分の声がやはり聞こえない事を確信して。
ミカエル(弟):「お兄様、聞こえない。何も、聞こえない……」
ミカエル(弟):ccb<=61 SANc
Cthulhu : (1D100<=61) → 3 → 決定的成功/スペシャル

ミカエル(弟):成功は1減少ですが、ここは兄の姿に安堵して帳消しという事で
トア(兄):「聞こえない?」
トア(兄):険しい顔で、口を噤むトア。
トア(兄):ひとまず、ミカエルを椅子から立たせると、その肩に手を添えて一緒に扉の方へと向かう。
トア(兄):扉にはドアノブのようなものはなく、近付けば、薄暗い中ではあるが、何か文字が書かれている事に気付く。
トア(兄):どうやらかなり昔に書かれたようで、掠れている。
トア(兄):上手く読み取るのは難しそうだが、じっくりと時間をかけて読めばある程度は読み解けるかもしれない。
トア(兄):ccb<=85 母国語
Cthulhu : (1D100<=85) → 18 → 成功

トア(兄):辛うじて読み取れる文字から前後の文章を繋ぎ合わせ、なんとか全文を読み解く事ができた。
トア(兄):どうやら、扉にはこう書かれている。
KP: 
KP:選ばれたのはトアだ。
KP:選ばれなかったのはミカエルだ。
KP:だが、楽観する事はできない。
KP:しかれど、悲観する事もない。
KP:何故なら、どちらも愛されているからだ。
KP: 
KP:生きて帰りたいか。
KP:生きて帰したいか。
KP: 
KP:運命はその手に握られている。
KP:運命はその手で操るものではない。
KP: 
KP:さあ、選別の時だ。
KP:二人揃えばこの扉は開けられるだろう。
KP: 
KP:選ばれるのはどちらか。
KP:選ばれたのはどちらか。
KP: 
トア(兄):ccb<=85 幸運
Cthulhu : (1D100<=85) → 75 → 成功

ミカエル(弟):ccb<=25 幸運
Cthulhu : (1D100<=25) → 23 → 成功

ミカエル(弟):トアが扉を開くと、それは抵抗なく開いた。
ミカエル(弟):二人が先を覗けば、また同じような扉がひとつ見える。
ミカエル(弟):部屋は薄暗いが、ふたりが中へと足を踏み入れると部屋の中にあった液晶画面の灯りがついた。
ミカエル(弟):ぱっと辺りが明るくなる。
ミカエル(弟):その液晶画面の中には、不思議な事にミカエルが映っている。
ミカエル(弟):先程と同じように、薄暗い部屋で椅子に座らされている。
ミカエル(弟):違うのは、画面の中のミカエルはひとりだという事。
ミカエル(弟):その表情は真っ青で、かたかたと震えながら涙を零している。
ミカエル(弟):目を見開いて、何か恐ろしいものでも見ているのだろうか。
ミカエル(弟):ふ、と画面の端に何かが映ったかと思うと、ミカエルは大きな悲鳴を上げた。
ミカエル(弟):何者かによって瞬く間に体を引き裂かれ、辺りに血肉と臓物をぶちまけていく。
ミカエル(弟):ccb<=61 SANc
Cthulhu : (1D100<=61) → 75 → 失敗

ミカエル(弟):1d4
Cthulhu : (1D4) → 3

ミカエル(弟):SAN 61>58
トア(兄):ccb<=83 SANc
Cthulhu : (1D100<=83) → 54 → 成功

トア(兄):1d3
Cthulhu : (1D3) → 2

トア(兄):SAN 83>81
ミカエル(弟):「ひ、っ……」
トア(兄):「何でこんな、酷いものを……」
トア(兄):「ミカ、大丈夫、ミカ。あれはただの映像だから。ちゃんと、俺がついてるから」
トア(兄):そう語り掛けようとして、弟が今、耳が聞こえない事を思い返し、
トア(兄):そっと弟を抱き寄せると映像から視線を隠すように弟の頭をぎゅっと胸に押し当てた。
ミカエル(弟):「お兄様……」
ミカエル(弟):視界を隠され、兄の温もりを感じてぎゅっと目を閉じ、息を吐く。
ミカエル(弟):少し落ち着いたら、兄を見上げて大丈夫だよ、と云うように微笑った。
ミカエル(弟):画面はそうする間に静かにブラックアウトし、ひとりでに扉が開く。
トア(兄):「……絶対、生きて帰すから」
トア(兄):弟の肩を抱いて、扉の方へと足を踏み出す。
トア(兄):そこもまた薄暗い部屋だが、此処には扉が見当たらない。
トア(兄):部屋の奥には大きな字でこう書かれている。
KP: 
KP:二人のうちどちらか一人がこの部屋に入らなければこの先へ進む事はできない
KP: 
トア(兄):「……ひとりで入れ、って事か」
トア(兄):「…………」
トア(兄):弟もまたその字を見た事を確認すると、弟の方に両手を置いて、押し戻す。
トア(兄):その眼をしっかりと見詰めて、ひとつ大きく頷いてみせると。
ミカエル(弟):「…………」
ミカエル(弟):少し不安げに表情を曇らせたが、その意を汲めばこくりと頷いた。
トア(兄):我が弟ながら聞き分けの良い、と苦笑交じりに微笑んで。
トア(兄):ひとりで先の部屋へと踏み込めば、背後で扉が閉まる音がした。
トア(兄):一瞬、その扉を見詰める眼差しに険が宿ったが、すぐに前へと向き直る。
トア(兄):閉鎖された薄暗い部屋ながら、微かに視界は存在している。
トア(兄):静まり返った密室に自分の足音が反響し、いやに不気味に聞こえた。
トア(兄):べちゃり。
トア(兄):頬に何か液体がかかった。
トア(兄):「…………?」
トア(兄):何だろうか、どうやら天井から降ってきたらしい。
トア(兄):恐る恐る見上げると、巨大な黒い人型の化け物が見下ろしていた。
トア(兄):かぎ爪のついた手のような器官をがするりと、トアの首へとかかる。
トア(兄):本来頭がある部分についている血のように赤黒い触手のようなものが目の前に垂れ下った。
トア(兄):それは目となるべきものが存在しないにも関わらずじっとりと、まるで舐めまわすかのようにトアを見ている。
トア(兄):感じる視線、悍ましい化け物と逃げ場のない状況。
トア(兄):ccb<=81 SANc
Cthulhu : (1D100<=81) → 81 → 成功

トア(兄):1d10
Cthulhu : (1D10) → 9

トア(兄):SAN 81>72
トア(兄):1d10
Cthulhu : (1D10) → 2

トア(兄):パニックになって逃走
トア(兄):1d10
Cthulhu : (1D10) → 2

トア(兄):6ラウンド
トア(兄):「…………ぁ」
トア(兄):「……や、だ」
トア(兄):「っ、く……来るな……、こっち来ないで────!!」
トア(兄):無我夢中でそのかぎ爪を押し退けて逃げようとするも、首を掴む手が離れない。
トア(兄):化け物はじりじりと品定めをするようにパニックに陥ったトアを眺め回し、そうして。
トア(兄):瞬きした次の瞬間には忽然と姿を消していた。
トア(兄):「っ、は、……ぁ……?」
トア(兄):見れば、先程の扉が開いている。
トア(兄):「────……っ」
トア(兄):安堵の息を零す間もなく、脱兎の如く扉の方へと駆け出す。
トア(兄):「ミカ、……ミカ、っ……!」
トア(兄):先の部屋へと駆けこめば、尋常ではない様子の兄に気付いて目を丸くするミカエル。
トア(兄):「ミカ……っ」
トア(兄):思わず、両手で弟を抱き締めてその肩に額を押し当てた。
ミカエル(弟):「お兄様? お兄様、どうしたの……?」
ミカエル(弟):酷く震えている様子の兄に、その背越しに扉の先に視線を向ける。
ミカエル(弟):だが、そこは薄暗いだけで既に何者の姿も見えない。
ミカエル(弟):「お兄様……」
ミカエル(弟):そっと、肩口に顔を埋める兄に頬をすり寄せた。
ミカエル(弟):抱き締め返す事ができないから、ただ、しばらく兄の様子が落ち着くまでそうして。
ミカエル(弟):ふ、と、液晶が再び光る。
ミカエル(弟):先程消えた画面に再び文字が浮かび上がっていた。
KP: 
KP:最後の選別だ。
KP:選ばれるのはどちらか、選ばれたのはどちらか。
KP:どちらも大切に違いはない、しかし、選ばねばならない。
KP:どちらが最も重要で、どちらを妥協すべきなのか。
KP: 
ミカエル(弟):「…………」
ミカエル(弟):「(……お兄様か、僕か、選ばなきゃならない?)」
ミカエル(弟):「(お兄様は、僕の為に怖い思いをしてくれた)」
ミカエル(弟):「…………」
ミカエル(弟):「(……お兄様がこれを見たら、きっと)」
ミカエル(弟):「…………」
ミカエル(弟):こんな風に自分の前で震えている兄の姿なんて、初めて見た。
ミカエル(弟):回された腕が、寄せた頬が、温かい。
ミカエル(弟):やがて、兄が落ち着いてゆっくりと顔を上げた、その時。
ミカエル(弟):「……お兄様」
ミカエル(弟):「ありがとう」
ミカエル(弟):兄は、長男で跡取りで、自分よりもずっと強くて賢い。
ミカエル(弟):だから、どちらかが選ばれるべきだと云うのなら、それは兄の方なのだ。
ミカエル(弟):じわ、と眦が滲む。
ミカエル(弟):こくりと、込み上げたものを呑み下した。
トア(兄):「……ミカ?」
トア(兄):するりと、腕の中から小さな身体がすり抜ける。
トア(兄):目の前で鮮やかな紅の髪が翻った。
ミカエル(弟):「さよなら、お兄様────……」
トア(兄):「…………ミカ?」
トア(兄):その時、やっとトアは画面に浮かぶ文字を見た。
トア(兄):「────!!」
トア(兄):目の前で、弟が扉へと飛び込んでいく。
トア(兄):「ミカ────ッ!!!!」
トア(兄):目の前でばたんと、扉が閉まった。
トア(兄):「ミカ!! 」
トア(兄):「開けて、ミカじゃない!! どうして────」
トア(兄):「待って、違う……違う……」
トア(兄):扉はびくともしない。
トア(兄):「どうして…………」
トア(兄):「ミカ、ミカ……っ」
トア(兄):扉の向こうからは物音も、悲鳴も、何も聞こえない。
トア(兄):涙が零れた。
トア(兄):「ミカエル────ッ」
トア(兄):扉を力任せに叩こうとしたその時、不意にトアの意識は途切れた。
???: 
???:やぁやぁ、お疲れ様。
???:本当にここまで辿り着くなんてね。
???:本当に面白いものを見せてもらったよ。
???:ここに書かれていた神というたった一つの文字からその存在を信じて、ここまで忠実に進んできた【あなた】こそに来る権利がある。
???:さぁ、【あなた】の信じた神からご褒美をあげよう。
???:【あなた】の大切な探索者は二人共、ここでの事など忘れて何事もなく無事に返してあげよう。
???:それから、あぁ、そうだそうだ。
???:楽しませてくれた【あなた】の探索者達にもお礼にプレゼントをあげよう。
???:最初に一番重要であると答えた能力はなんだったかな?
???:最初に一番妥協すべきと答えた能力はなんだったかな?
???:トアには一番妥協すべきと答えた能力値を1つ上げてあげよう。
???:ミカエルには一番重要であると答えた能力値を1つ上げてあげよう。
???: 
???:うん?
???:『お前は誰なのか?』だって?
???:それは君の信じた神様なんじゃないのかな?
???:それじゃあ今度こそ、お疲れ様。
???:また会おうね。
???: 
???: 
???:ENDB「贖う人間」